2011年08月11日

活躍することなく里帰り

さて皆様、先回予告した音響機材の里帰りのお話、良かったら聴いてやって下され…。

簡単に書いてしまうと、ちょっと前に購入した簡易PA機器(音響機材のセット)に問題点がありました。購入店経由でメーカーに問い合わせ修理依頼をして早速送ってみたら、それは機材の仕様で問題はないという回答を頂き、そのまま返品と言うことになったというお話です。

オカリナやる人が同じような目に遭わずにすむように、今回の状況を事細かに報告しておこうと思ったのであります。
というわけで先はたたみますので、長いですが気になった方はお読み下さい。
人前でオカリナ演奏をさせて頂くようになり、生音ではちょっと厳しい場面に遭遇する機会にも出くわします。現場に機材があると言うことが多いですが、手元にひとつあると本当に安心できるのではと感じます。特に伴奏音源を使う単独スタイルの場合、ますます音響機材は必須と言うことになります。
ただし問題点となるのは移動方法です。大がかりなものは大型で重いので、何とか電車やバスでの移動ができる状態でないといけません。
更に機能面ではオカリナにエフェクトを追加できること、対応マイクを広げる目的でファンタム電源対応であることを条件としました。そして…

BEHRINGER EPA150 ポータブルPAシステムに行き着いたのです。
こちらはなんとミキサー・エフェクター・イコライザー・パワーアンプ・スピーカがセットで一体型になった簡易PAシステムというものです。たくさん調べた結果ここまでの機能満載でコンパクトなものはこれだけでした。出力も75Wが2つと上等、もちろんファンタム電源も供給可能でした。

ただ購入してテスト再生を繰り返しているうちに、気になることが出てきました。一般的な音楽ではさほど気にならないのですが、オカリナの独奏をしたときに非常に耳障りな音が出ているのです。アルト管で高音部などを吹くときに特に目立ち、とても人前に披露できる状態ではありません。本来左から出る音の一部が、ノイズめいた音で右から出る音に混じって出てきます。右から出る音が左に混じることはないようです。オカリナの純粋な音のみの時、このノイズは大変目立ちます。これでは自分も気になって安定した演奏ができません。

ここからは原因追求の日々の始まりでした。追求にはありがたいことに、症状が右から出る音にだけ現れています。
まず疑ったのはスピーカ。スピーカそのものを左右入れ替えてみましたが、変化なしでした。これでスピーカの問題ではないことを確認。
次はスピーカケーブル。これは左右のケーブルを入れ替えれば良かったのに、バカな僕はミキサーとの接続だけ(スピーカもろとも)を入れ替えて確認してしまいました。左右入れ替わるのでこれが原因と思い込み、ケーブルを買い換えてしまいました。症状は改善せず、改めてケーブルのみを左右入れ替えてみると症状に変化なし。無駄な投資をしてしまいました。
次はエフェクターイコライザです。それぞれをオンオフしても変化がなかったため、やはりこれも除外。
いよいよ犯人はミキサー内に潜んでいるというところまで追い詰めました。どのチャンネルに入力した音にも症状が現れるので、入力部の問題ではない。犯人は出力フェーダーの関わる範囲内(たぶんパワーアンプ関係)に潜伏していると言うところまで、ようやく突き止めました。

これらの情報を購入店に告げ口し(おい)、修理を依頼しました。通販で買ったものはアフターサービスに不安を感じていました。しかし大変丁寧に対応して頂き、とてもほっとしました。
そんなわけで機材一式里帰り。購入店ではメーカーとのやりとりをして下さり、結果を伝える電話が来ました。

これは商品の仕様ですので、修理は不可能です(なんだとぉー)ショックと共にちょっと頭に来てしまいました。これだけはっきりした症状が出ているのに仕様ってどういうこと?購入店がとても真摯に対応して下さり、そのまま返品と言うことになりました。

それからはまたPA探しです。しかし試聴ができない機材の購入というのは、本当に難しいものだと感じました。結局EPA150に関しては仕様という言葉で見捨てられてしまったような感触を受けた…なんて話を購入店に…(するなよ!)そしたら購入店でも原因追及について色々やって下さったそうで、その話をして下さいました。
ミキサーを構成する基盤の設計上、左出力音の一部が右に雑音として出てしまうクロストーンという現象が発生していた。これは特定の周波数帯により強く現れる現象で、オカリナの音がたまたまその周波数帯にあったために顕著に表れてしまった。標準的な音楽や人の声に対してはあまり目立たない状態なので問題とならず、だからこそメーカー側はそれを仕様と言ってしまえるのでした。EPA150はどの在庫を使っても同じ症状が再現されたそうです。つまりは本当に仕様だったのです。

ここまで調べて下さっていた購入店に、とても感謝しました。
そんなわけでEPA150は非常に優れた機能を持っていてコンパクトですばらしい商品なのですが、オカリナには不向きな仕様ですというのが今回の教訓。オカリナのみならず、周波数1~2kHz帯の純粋な音に対してはご注意下さいと言うことでした。

以上、えんじろう機材報告書でございました。
posted by えんじろう at 07:19| Comment(2) | TrackBack(0) | Archive | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

EPA150を購入しようと思っていたところこちらのブログを発見し、興味深く読ませて頂きました。
私は弾き語りなので大丈夫だと思いたいですが^^;
不向きな仕様なんてあるんですね。

ありがとうございました!
Posted by おーこん at 2012年06月26日 08:00
おーこんさんコメントありがとうございます。

この記事を参考にして頂き、書いた甲斐があったと喜んでおります。
オカリナ伴奏音源にDTMを使うことがありますが、その確認では違和感は感じませんでした。本当にオカリナの周波数帯のみで起こる現象のようです。
参考になれば幸いです。
Posted by えんじろう at 2012年06月26日 08:56
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