長いようであっという間だった音心結成からの10年。それをひと区切りとしてまた新たな時間を皆様と送って行けるようにという思いから、建国記念日にクリエート浜松2階のホールにて行いました「音心 結成10周年 出会いの軌跡」は、無事幕を閉じました。
昨日はちょっとくたくたで何も動けませんでしたが、少し落ち着いたところで報告記事を書いて参りたいと思います。
今回アンケートに「今日の雰囲気を漢字一文字で」のコーナーを設けました。
まずはその集計から参ります。
縁縁縁 心心心 優優優 絆絆 暖暖
音 糸 癒 空 親 進 静 美 希 結 和 温
ご回答下さった皆様、ありがとうございます。様々な感じ方があり、これをご覧くださった方はどれに親近感を覚えるのでしょう。
これをデザインしたのはいつのことだったでしょうか?
このシンプルなデザインになる前に、いくつもの候補が抹消されているのです。
春すぎくらいにホールを予約して、そこから少しずつ計画を進めてまいりました。内容がくっきりしてきたのは結構本番が迫ってきてからでしたが、ほぼ思っていたとおりの流れで開催できたのではないかと感じております。
さて、9時前にはクリエートに到着した出演者の方々とスタッフ。みんなで協力しながらステージを組み立ててゆきました。
クリエート浜松はその名の通り、音響も照明も係の方は説明だけして操作には手は一切出さないというコンセプトのホールでした。係の方は人当たりもよく親切に説明はしてくださるので、割とスムーズに準備を進めてゆくことができました。
駅から近いし人は集まりやすそうくらいで選んだ場所でしたが、今にして思えば手作り感たっぷりのコンサートを行える我らにちょうどよい場所だったのかも知れません。
おーい、ひとりだけどこ向いてんだ?
ものを運び込み自然とそれぞれの担当場所を準備してゆきます。
今回もお写真は「ありのまま撮影班」「ナチュラルカメラマン」H氏(どっちが良いかな?)のご提供となります。ありがとうございます。H氏の写真は予告なく撮っていますから、非常に自然のままの写真です。ありのままの怖いところは「めんどくさい」なんて思って作業していたらそういう顔が残ってしまうのですよね。
いかがですか?
僕は写真を拝見しながら口元がぐんぐん緩んでいく気分でした。だって皆さん「楽しそう」に見えるんです。それぞれの写真の中に入り込んで、僕も一緒にもう一度笑いたい。本当にそう思うほど、そこは暖かな空気に溢れていました。
みんなが支度から楽しんでくれている。早めに時間にゆとりあるように募った集合も、頼み込んだ係も、皆さんの笑顔を見て僕は「無理をお願いして悪いことをした」と思わずにいられました。
僕の中での音心10周年コンサートは、もう始まっている気分。・・・そしてリハーサルへ。
リハーサルはやっぱり真剣。肝心な音ですから、そこはしっかり感じながら作ってゆきます。
そんな中素敵なお花が到着したりと、同時進行で舞台スタッフさんたちが行動してくださっていました。
部署ごとにお任せできること、こんなにも頼もしく思えるようになったのは信頼や自分の心の成長もあるのかも。僕は元々本当に小さい人間ですから(笑)
千葉さんは今回ピアニスト「前田 圭代」さんとご一緒に出演して下さいました。お2人とも遠方からのご来訪で、本当に頭が下がります。
こちらも同時進行で物販プースが素晴らしい状態になっていました。
リハーサルもギリギリで終了し、予定より時間が押していたため余りゆっくりできないまま開場になってゆきました。
13:30をすぎると早速オカリナを試奏している音が聴こえてきました。
千葉さんのブースが賑やかなことになっていたそうで、オカリナ出店してもらってよかったと思いました。頼めばこんなことまで実現できる今の状況は、本当に恵まれているなと改めて思うのです。
プロの理容師にヘアーチェックまでして頂き、いよいよ本番開始。
そうそう、今回本番3分前の予鈴は手作りです。音心のCDをお持ちの方なら気づかれたかも知れませんが、オリジナル曲の一部をもじって僕が作りました。続いて影アナウンスもスタッフさんに心を込めて喋っていただきました。
何から何まで手作りのコンサート、いよいよスタートです。
今回は僕も喋りましたがりょうこさんもしっかり喋りました。
それぞれの楽器や音楽との出会い、どうして楽器と向かい合っているのか?そんな話に始まり、そこから始まったご縁のある方々との出会いの話からゲスト4組のステージへとつながる。そんなストーリーで進んでまいりました。
ゲストをお呼びしています。
1組目のゲストは「こだま28号&Kei-san」です。優しく暖かな音色が響きました。
続いて2組目のゲストは「永井 秀和」さん。浜北を中心に音楽を楽しみたい人々の要のような、そしてお父さんのような存在です。
この日も暖かなお声で会場に陽が射したような感覚になりました。
休憩挟んで第2部です。このときも予鈴はオリジナル。
着替えをしての入場ですが、この写真を見ていると男女の歩く速度の差が明白。
パーカッションの「太田 幸仁」さんが3組目のゲスト。太田さんとは来月「Jazz in B-flat」でのコンサートも行います。
音心のオリジナル曲にパワーを吹き込んでいただきました。
迫力満点の2曲の後は、オカリナらしさ全開のオリジナル「秋空をただよいながら」を披露。
そして4組目、ラストのゲストはこの人。千葉県からわざわざお越し下さったオカリナ奏者「千葉 稔」さん。というよりも「Fifty-Fifs」の千葉さんです。3月に活動20周年を迎える千葉さんは、今回ピアニスト「前田 圭代」さんと共にオリジナル曲を演奏。続いて音心とのコラボレーションでした(というかこれはFifty-Fifsの構図ですね)
千葉さんとの出会いは音色から。僕は生徒さんが持ってきた千葉さんのCDの音色を聴いて「こういう落ち着いた演奏をされる人がいるんだ」と大興奮したことを覚えています。まさにオカリナに求めている音色(というよりも吹き方)だと思えて嬉しくてたまらなくなったことが懐かしいです。その千葉さんが音心初のホールコンサートに足を運んでくださったことが、当時夢のような出来事でした。千葉さんも僕のオカリナの音が気になって見に来てくださったのだとか。
4組のゲスト演奏とコラボレーション、そして音心での演奏と様々な形態で進んでいったステージは、お客様からのアンコールもありどこまでももりあがりました。
そしてこの日、大きなお知らせもありました。
なんと「音心 後援会」発足のお知らせ!我々とは別組織として音心支援もですが、それ以上にそれを応援して下さるお客様にもっともっとワクワクしていただくための組織となるようです。会長の「鈴木 厚子」様(左)のご挨拶があり、4月からのスタートに向けて動き出しました。
会場に配られたチョコレートは「音心 後援会」からのプレゼントなのでした。
そしていよいよフィナーレ!アンコールが来なければこれができないところでした。
ご参加いただいたゲスト4組と音心共演での1曲!ラストは会場一丸となって盛り上がりました。
素敵な花束も頂きました。
準備からずっとやってきたことが頭の中を駆け巡り、なんだか心の中がパンク状態。嬉しさと寂しさとまだ何かできたのではないかという気持ちも混じって、これはまさに音心のアルバム「空の調べ」に収録した「祭りの後」という曲の心境そのもの。
千葉さんブースも音心ブースも賑わっていました。手作りを武器とした新作の「心象風景」も、たくさんのお客様の手に渡りました。
サインもたくさんいたしました。商売繁盛ももちろん嬉しいですが、CD持って話しかけて下さる方々が皆さん笑顔いっぱいなのが嬉しい。本当に嬉しい気持ちでした。準備を頑張ったこと、なんだかもういろいろ回ってやっぱり心がパンクしそうな感覚。
最近こういうことも大切だと気がついて、計画表にも書き加えた全員揃っての記念撮影時間。まずは出演者で。
H氏の特技は不意打ち撮影!ハイチーズなんて言いませんから、身構える顔になりにくいんです。みんなが模索して良い構図を考えているワクワク感覚こそが、カメラに収めるべき自然な明るい姿なのでしょうね。本当に素敵です。
続いてスタッフも入ってみんなです。
遠くから駆けつけて下さった方もいらっしゃいました。
音心のご縁がこんなにあったんだ・・・。なんということでしょう!僕たちの「楽器への感謝のためにコンサートをしたいんだ」というのはある意味自分たちのわがまま。それを良しとして一緒に盛り上げて下さる人が、10年の間にこんなにたくさんになっていた。
懇親会で席に座ったときに、僕はとても大きなため息を付いたのだそうです。
千葉さんとりょうこさんから聞いて、全然覚えのなかったことと共に驚きました。たしかにそういう気持ちでした。
素敵なお花たちと共に、ただいまのオカリナです。左の置台は千葉さんから頂いた面白い台。ライブの場でこれから披露される機会があると思います。
オカリナに出会ってから、僕は自分だからできると思える役目に出会いました。売られているオカリナの底力を発見し、それを皆さんに伝える。持って生まれたよいものを見つけることが喜び。そんな風にオカリナを見てくれる人を増やしたい。吹き手でも造り手でもなく、僕はオカリナ側の人間でいることが、自分の生きる喜びになってきています。なんて幸せなことなのでしょう。
これも生演奏が実現できる相方りょうこさんとのコンビがあってのこと。これからも音心を大切に、新たな時間を歩み続けてゆきたいです。
この日の実現のために力を貸して下さいましたスタッフの皆様。ステージ設営班の皆様、音響照明の操作、受付や物販など接客のスタッフ、素敵なお写真を撮って下さったH氏、そして4組のゲストの皆様。
何よりも集まって下さったお客様に精一杯感謝致します。
これからもどうぞ、音心を宜しくお願い致します。