お彼岸を過ぎ、日にちはどんどん進んでゆきます。
少し時間が空きましたが、ようやく落ち着いたので先日のCar-Denの音心コンサート「Car-Denに響く 心象風景」の報告をします。


新東名を通っていくつもの鼻の穴(失礼トンネル)をくぐり愛知に移動します。
お天気は曇り、台風接近によって雨も十分予想される状況でしたが・・・。

サービスエリアによるとこんな状況に。
ここでしっかり腹ごしらえしました。

さんわの唐揚げ、有名らしいですね。
食べてみると2種類の鶏肉に分かれており、きっと部位が違うのですよね。それぞれ楽しめる飽きさせない工夫に嬉しくなりました。

太田さんと合流して、1時間凝縮リハ。



Car-Denさんは午前の演奏が終わったところでまだ大賑わいでした。
2年ぶりの音心。人は来てくださるのか結構心配していました。

この日は3人だからセットも豪華に見えます。
物販含めて準備完了。
そして2時、館長のお話に続いていよいよ2年ぶりとなる音心の演奏が始まりました。
と思ったら登場したのはえんじろうただひとり。
まずはオカリナ独奏2曲で会場の雰囲気作りをしました。
マイクがあるのにバランスをとる必要がないことから最初は生音で歩きながら吹きました。
ぶつかったりつまずいたりしないように、物の近くを通るときにはちょっとオカリナだけへの集中でなくなるのが少し残念。
2曲めはオンマイクで。
そしてりょうこさんを呼び込んだら僕は退場。
先日のB-flatに続き、ピアノ弾きりょうこによるオリジナル曲「かくれんぼ」を披露しました。
作曲はその人の人生から作るしかないものです。
そんな「かくれんぼ」には、りょうこさんの体験してきたことや感じてきたことが、りょうこさんが人生の中で印象に残ったフレーズと共に語られている。
じっくり聴いてみると、りょうこさんの経験と旋律と聴いている人の体験とでひとつのストーリーが紡がれる。そんな気がします。
この日に聴けなかった方は、ぜひまたのチャンスに想像力と共に聴いていただきたい曲です。
今度はパーカッションの「太田幸人」氏と共に再入場。
太田さんとの共演はもう何度目でしょうか?
慣れてきたからこそ踏み込める領域がある。そんな共有スペースの広がりの中で、演奏も広がってゆくのですね。
イメージ戦略じゃないですが、互いの音を聴きあって合わせる場面を作ってみたいねという話もしました。
最初はお互いに様子見な感じもなくもなかった3人が、今はすっかり信頼の下で安心して演奏している。時間って素敵だなあと感じます。
実はこの日のCar-Denさんは、蓋を開けて本当にびっくり。
超満員とはこのこと。本当に満員を超えて入りきれないため椅子も増やす話が出たくらいでした。
2年も離れていた我らのことを、今でもちゃんと覚えていて「聴きに行こうかな」と思っていただけたこと。本当に感謝でございます。
そして我々もこれだけ間があくと、微妙に成長を重ねていることがわかりやすかった・・・のではないかな?
なんて思うのであります。

今回も出て参りました北海道の銀河オカリナ。
ちょっと短い時間でしたが、ご紹介と音色の披露はしっかりさせていただきました。

りょうこさん視点でのショット。
今回はCar-Denの館長様と、我らが後援会のNCH(ナチュラルカメラマンH)氏の写真でお届けしております。



何でしょう?この日のコンサートはとにかく気持ちよく演奏できた。それがとても印象的でした。
そして演奏者が全員リラックスできていることがどれだけ良い演奏につながるかも感じました。





最近思うんです。
プロとは「それで生きている」ということ。
それは虫たちやセミたち、鳥たちが歌うことと変わらない。
楽器を演奏する行為を「特別な行為」と思ってやっているのではだめ。
息をするがごとく、当たり前のように最高の音を描こうとし続けること・・・
なのかもって。

ステージが終わり、静岡県から来てくださった「音心 後援会長」さんがご挨拶してくれました。
いつの間にかこんな風に見えるところで支えていただけるようになった音心。
ただただ良い音を求め続けて、それを披露し続けることが、皆さんへのご恩返しだと思ってがんばります。
3人で元気な曲を2曲やって、アンコールと致しました。


みんなで頂いた中華料理が豪華。
お店の前で余韻に浸って話をしていると「虹」も出てきてくれました。
僕はなかなか見つけられず、カメラを向けられたときにはだいぶ薄くなっていました。

浜松に戻って。


今回活躍の11本のオカリナ。
最近はオカリナ以外の楽器で違いを出してなんて、変な気を回さなくなりました。
僕が聴いてほしいのはオカリナの心に通じる深い音色だった。それだけで良かった。
そう思えるようになったから、ようやく本当の意味で「オカリナの虜」になり始めているのかもしれませんね。
Car-Den超満員にしてくださったお客様、本当にありがとうございます。
おかげでCar-Denで過去最高の響き(満員だから出会える程よく引き締まった響き)を体感できました。
これからもどうぞ、音心のチェックを宜しくお願いします。